585馬力のベンツS63AMG・走行性能と右足を踏んだ感触を正直レビュー！
新車価格2340万円！ベンツS63AMGを試乗した正直な感想！ 街乗り編
0－100ｋｍ/ｈの意味を初めて知る。
メルセデスベンツのAMGモデル。車好きなら誰もが聞いたことがある名前。ただでさえ高性能なベンツを更に超高性能にカスタマイズされた車です。
私は所有したことはありませんが、S63AMGを試乗させてもらった経験があります。前に勤めていた会社の社長が所有していて、ムリを言って試乗させてもらいました。
その時に初めて0－100ｋｍ/ｈ意味を知りましたね。よく車の雑誌やサイトなどでスポーツカーの加速性能を確かめる時に、発進からスピードが100ｋｍ/ｈに達するまでの秒数を調べるテストです。秒数が短かければ短いほど高性能だと言われていて、スポーツカーに乗っていない私には「へぇ～そんなもんなんだ」位にしか読んでいませんでした。
「S63AMGの0－100ｋｍ/ｈは4秒だよ」と社長に言われたのですが、私はあまりその意味がわからず早速試乗！
社長の車だったのでかなり気を付けてアクセルを軽めに踏んで発進させたと思ったら、ドバっと急発進したではありませんか！まるで「ダムの水を放水した感じ」と言えばわかりやすいかもしれません。その時社長にだから4秒だって言ったじゃないかと怒り気味に言われ、アクセルを踏む感覚は普通車の半分以下でいいいと教えてもらい、ほんの少し踏む位の感覚でやっとスムーズな発進ができましたね。その時に4秒の意味＝加速が半端ないことが理解できました。
街乗りは乗りにくい...印象
発進した後も少しずつアクセルを開けていくと直ぐに法低速以上にスピードが出るのでアクセルワークが難しく、しかも日本は信号の多い国なので、発進しては止まりの繰り返しなので右足が疲れてしまいます。また左ハンドルでボディが全長5ｍ、幅2ｍくらいあり大型なので細い道に入ったら他の車と接触しないかと気を使うし、駐車しずらい、...と期待外れの結果でしたが社長いわく「慣れだよ慣れ」と言われなかば強引に自分を納得させました。
インテリア（内装）は高級で装飾品みたいだが...
S63AMGのインテリアは色々なボタンの多さに圧倒されます。よくマニュアルを読まないとエアコンのつけ方さえわかりません。社長でさえよくわかっていない感じでしたね。よく言えばそれだけ装備が充実しているのでしょう。
しかし、場所を変えて走ると？ 峠・高速道路編
やっぱりクルマは走らせてナンボです！
社長に試乗をまた強引にお願いして、今度は峠道と高速道路を走ることになりました。最初はアップダウンの多い峠で走らせると街乗りとは違い性能が全面開放された感じで勾配のキツイ道でもグイグイ加速し強力なトルク感があり、坂道ではちょうど良くエンジンブレーキがかかりスピードを調節してくれ、カーブでは少し横揺れしても電子制御のおかげで自動でハンドルを立て直してくれます。街乗りとは全然違う印象でしたね。またアクセルの踏み込みも特別気にすることなく運転でき、勾配のキツイ坂道も走らせた時に585馬力の力の一片を感じました。
スピードを出せば出すほど安定感がます走り！
そして高速道路へ。ゲートを出て高速道路に合流。その時の法定速度が100ｋｍ/ｈだったので、アクセルを少し強めに踏み込んだらやはり4秒～5秒位で100ｋｍ/ｈに到達！その時に初めて車でＧ（重力）を感じ、後ろに体が引っ張られる印象でしたね。Ｇ（重力）がかかると少し違和感がありますがホールド性の高いシートのおかげで苦痛には全く感じません。ちなみにこの車スピードメーターは330ｋｍ/ｈまで刻まれております。ある動画では200ｋｍ/ｈからハンパない加速で330ｋｍ/ｈまで出る映像がアップされていました。日本ではムリですが...とにかく限界までスピードを出しても安定感は変わらない証明でしょう！
結局、乗ってみてどうだった？
正直な感想を言いますと。
やはり超高級車、存在感がハンパないです。
2340万円するクルマだけあって存在感は他のクルマとは一線を画っしています。街乗りした時は色々は人の目線を感じまたね。
S63AMGは買い手を選ぶが、乗りても選ばれるということ。当たり前ですがスピードがかなり出る車なので、アクセルワークに気を使いスマートに乗りたいですね。特に外車に乗っている人の運転はスピードを出しがちな印象があります。クルマの存在に負けない人間性を持ちたいものです。
あくまで趣味の車として乗る。
大きいボディと有り余るパワーを持っているS63AMGは通勤や街乗りには向かないと思います。休日に気分転換として峠や高速道路を走ることをオススメします。（法定速度を守って）
家一軒買える価格のベンツS63AMG、いつかは乗りたいと思わせる一台だと断言できます。