チェロキーとラングラー：悪路での踏破性能重視なら買うのはどっち？（マニアの意見）
日本市場で唯一売れているアメ車チェロキーとラングラー！
アメ車のチェロキーとラングラーと言えばクロカン4WD！
今日本市場で売られているアメ車のメーカーは、GMグループのシボレー、キャディラック、クライスラーのジープのの2社。好調に販売を伸ばしているのはジープです。過去にフォードやダッチのメーカーも展開されていましたが、販売不振の理由で日本市場から撤退しています。
なぜジープだけが売れているか？その理由はチェロキーとラングラーがあるためです。この2車は四輪駆動車の代名詞になるほど有名な車です。
ここではチェロキーとラングラーの悪路での踏破性能についてマニアな意見（体験）を交えてお話ししたいと思います。
悪路？でも走しれる高級SUVチェロキー！
高級路線に変わったチェロキー・悪路での走行は...
チェロキーは1985年から発売されている車でコンパクトでスタイリッシュなデザインながら、高い悪路での踏破性能をもったクロカン4WDです。
H10年式のチェロキーを友人が所有していて試乗した経験があり、乗ってみると、豪華装備はあまりなく必要最低限。クロカン4WDにもかかわらずボディサイズもちょうど良く街中で走っても持て余すこともありませんでした。
悪路での踏破性能は抜群！砂浜を走らせたのですが、タイヤがスタックすることなく真っすぐ走り続け、パワフルな4ℓエンジンのおかげで砂浜の急勾配な坂でもグイグイ登り、車高が高いのでちょとした浅瀬でも難なく走り抜けます。走り終わった後はかなり汚れますが、その汚れがまたチェロキーの個性を引き出します。ピカピカのチェロキーより汚れている方が似合うそんなクルマです。
しかし！友人が新車でＨ30年式のチェロキーに買え替えると...見た目は昔のモデルと同じスタイリッシュなデザインなのですが、高級感丸出しでクロカン4WDの武骨な感じはなく、とても悪路で走らせようとは思わせないクルマになってしまい、汚れが似合うチェロキーではなくなってしまいましたね。友人も悪路での走行は勘弁してボディが傷つくからと言う始末...ならフツーのセダンに乗れよ...とツッコミたくなります。
メーカーのサイトを見ても、洗練されたデザイン～とか上質な空間が～とかの言葉が並び、写真も川や山の悪路を走行している場面がありますが、悪路での走行を楽しむよりも街中での走行を楽しむクルマに変貌した感じです。
欧州車を意識した時代の流れだと思いますが、現行のチェロキーは悪路での走行はできるがボディが傷くのがいやで悪路を走らせたいとは思わないクルマです。
悪路の踏破性能を求めるならやっぱりラングラー！
悪路での踏破性能をリアルな体験で知る。
それは2017年12月の冬の出来事...私は北国に住んでいてその日は大雪でしかも湿った雪。北国に住んでいない人はわからないかもしれませんが、雪には2種類あり一つはパウダスノーと呼ばれる雪。その名の通り雪がパウダー（粉）みたくサラサラしていて、この雪道でクルマを走らせたらスタッドレスタイヤがよくグリップしてくれまだ走行しやすいのですが、もう一つの湿った雪は気温が上がり雪が解けて水分を多く含くみ、この雪の上を走るとタイヤがすべり埋まりやすくなります。
この湿った大雪で私のアウディA3はスタックしてしまい埋まってしまいました。いくらタイヤの周りの雪を取っても進まずにっちもさっちもいかなくなり、そこで会社の同僚が近くに住んでいてしかもラングラー乗り！を思い出し携帯に電話しレスキューを要請。
その10分後、同僚のラングラーが来て、その時の走行がスゴイのなんの！除雪されていない湿った雪のデコボコした道をボディを大きく揺らせながらも難なく走ってくるではありませんか！
そして牽引ロープでA3を引っ張ってもらい一発で脱出に成功！その時のラングラーの悪路での踏破性能とパワーには圧巻しましたね。それから自分の家までクルマを引っ張ってもらい、そのお礼にコーヒーくらいおごるからと言って近くのコンビニまで走行。
その道中助席からですがラングラーを乗ってみた感想は、湿った圧雪の道だろうと、わだちにはまろうが関係なく走り、途中でスリップし雪山に乗り上げても埋まることなく直ぐに道に戻りまた走る。
このラングラーの走りはテレビで放送しているラリーカーと同じくらい迫力があります。
また同僚にこんな走りをしてボディのキズとか気にならない？と聞いたところ、ボディにキズやヘコミがある方がラングラーらしくてカッコイイ！との事。
同僚のラングラーはH29年式でボディは角張った武骨な感じで、いかにもクロカン4WD！という雰囲気があります。
この様に高級SUV路線のチェロキーよりも未だ唯一無二のクロカン4WDの雰囲気を出すラングラーの方が悪路での踏破性能を発揮してくれるでしょう！